都内には専門のクリニックがあります。
現在のかかりつけの医療機関で「がん」の診断がなされていることを確認し、その上で、重粒子線治療の希望があることをその医療機関に相談してください。原則として、重粒子線治療を行う各医療機関の受診には、「がん」の診断がなされた医療機関からの紹介状・資料が必要になります。
また、都内には説明・相談を受けることができる「粒子線がん相談クリニック」がありますので、ご相談下さい。
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診察・検査
各医療機関を受診していただき、適応(治療が可能かどうか)を検討します。
適応の検討のために、各医療機関や他の医療施設での追加の検査が必要となることもあります。
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固定具の作成
治療する場所が治療中に動かないようにするため、個人個人専用の固定具を作成します。
必要に応じて、体位を変えながら複数の固定具を作成することもあります。
治療計画専用の検査
固定具をつけた状態で、治療計画を行うための専用のCTやMRI等の検査を行います。
必要に応じて検査直前に処置を行ったり、検査を数回繰り返すこともあります。
治療専用の器具作成
得られた検査データをもとに、治療計画を行い、治療に必要となる専用の器具(補償フィルタやコリメータなど)を作成し、さらに治療計画と器具の検証を行います。
これらはいずれも精密な作業となるため、治療開始までにある程度の日数を必要とすることが多いです。
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1日1回照射(1回の治療時間は数分から数十分)
実際の治療の前に、治療のリハーサルを行うことがあります。治療回数は、がんの種類や状態、また各医療機関でも異なります。入院が必要と判断されることもありますが、通院治療も可能です。
また、医療機関によっては十分な入院施設がないため、他の医療機関に入院をしながら重粒子線治療を行う場合もあります。
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通院して経過を観察
治療後の病変の変化や副作用の状態を確認するために、治療後も定期的な通院が必要です。
医療機関によっては、紹介元となるかかりつけの医療機関での定期的通院をお願いすることもあります。
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