我が国の独自技術として開発された重粒子線がん治療は、原理上物理学・生物学的な優位性を持つ放射線として永年にわたり人類が求めてきた放射線治療法であります。
日本の研究成果がその有効性、安全性を臨床的に証明するとともに、現在、世界一の技術と臨床実績を蓄積するに至っております。今後、人類の福祉向上のため本治療法が普及するにあたっても、日本の科学技術並びに学術・教育上のプレゼンスを一層高めるために我が国が普及を主導するとともに国境を越えて時代を共にする世界の人々が重粒子線がん治療の恩恵を享受できる環境を確立して行くことが重要と考えております。
重粒子線がん治療は、従来の放射線治療に比べてがん病巣に対する線量集中性と治療効果が最も優れており、患者に対する侵襲も他の治療法に比較して最も少なく、合併症があるかもしれない高齢者患者にも安全かつ有効です。
また、患者のQOLも非常に高く、社会復帰率も高い治療方法で、「切らずに治す治療法」の代表といえます。
重粒子線がん治療の普及啓発の推進を図るとともに粒子線治療を促進するすべての機関と連携して、我が国のみならず世界の人々が、広く粒子線治療を享受できる環境づくりに貢献することを目的として「一般社団法人 粒子線治療推進研究会」を設立することといたしました。
皆様のご支援をお願いいたします。
2017年1月6日
一般社団法人 粒子線治療推進研究会
理事長 辻井 博彦
〒103-0024
東京都中央区日本橋小舟町9−2
ソレイユビル 3階
一般社団法人 粒子線治療推進研究会